工場を新設す ることになり契約電力を計算したところ 70kWとなりました .供給約款に基づくと契約種別は,高圧電力 A となり,その受電電圧は高圧となります.そこで工場構内の電気 設備のブロックを 30kWと40kWに分け,それぞれのブロックの電気設備について電力会社 から別々に電気の供給を受けることによって, 契約種別を低圧電力,その受電電圧を低圧 とし, 一般用電気工作物とすることは可能なのでしょうか.
それでは内容を見ていきましょう。
結論
一需要場所について一 契 約 種 別 を 適 用 し て , 一 需 給 契 約 を 締 結 す る こ と に な っ て おり,また,特別な事情がない限り,一需給契約につき,ー供給電気方式,一引込み及び一計量をもって電気を供給することになっております. ここでいう一需要場所とは,原則として,ー構内をなすものは一構内を,一建物をなす ものは一建物をい っています. したがって,ー構内にある同一用途の同一契約種別が適用される電気工作物に対しては,二以上の需給契約を締結することは認められておらず,この質問の場合,二需給契約を締結して二引込みとすることはできません.
例外的に許される特別な場合
<1>需 要 場 所 に お い て
①次 の 二 以 上 の 契 約 種 別 を 契 約 す る 場 合
②次の契約種別とこれ以外の一契約種別とを併せて契約する場合 等は認められております.
(次の契約種別)
●臨時電灯のうちの一契約種別 (臨時電灯 A,臨時電灯 B及び臨時電灯C のうちの一契約種別)
●臨時電力
●農事用電力
●自家発補給電力の うちの一契約種別( 自家発補給電力 A及び自家発 補給電力 Bのうちの一契約種別)
●予備電力
①の例・・・臨時電灯 A と臨時電力 ,臨時電灯 B と農事用電力,臨時電力 と農事用電力
②の例・・・高圧電力と自家発補給電力 B, 高圧電力と予備電力, 特別高圧電力と自家発補給電力 B,特別高圧電力と予備電力, 業務用電力と自家発補給電力 A, 業務用電力と予備電力, 従量電灯と臨時電力
<2>「電灯」又は I小別機器」と「動力」とを併せて使用する需要で,業務 用電力の適用範囲(契約電力 50kW以上)に該当しないため,定額電灯と 低圧電力,又は従量電灯のうちのー契約種別と低圧電力とを併せて契約 する場合.
<3> コンビナート等の工場群又は中小企業工場団地等で,二以上の需要家 が共同して使用する受電設備によって電気の供給を受けることを希望 し,かつ,それぞれの需要場所の位置関係,需要家の相互の関係等から,一括して電気を供給することが適当と認められる場合.
<4> 電気鉄道の場合で,負荷が移動するために複数のー需給地点から電気の供給を受け, 1需給契約を結ぶとき.
まとめ
作業者が現場で発生した事故情報、ヒヤリ・ハット情報を適切に収集し、組織的に事故防止のための対策を推進した場合、事故件数の減少や利用者からの信頼・評判の向上の効果が期待できます。
使用する設備・工具については、正しい使用方法と内在する危険性について理解させ、事故が起きないよう常に注意して使用するよう情報を共有しましょう。
働く人の安全を守るために有用な情報を掲載し、職場の安全活動を応援します。
働く人、家族、企業が元気になる現場を創りましょう。
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