【電験】電気設備の事故防止に向けて(電気主任技術者必見)

事故防止
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 わたしたちの身の回りには,電気を使用しているものがたくさんあります。便利で快適な生活を送るために、電気はかかせない存在ですが、その電気の取り扱いを間違えると「感電」・「火災」などの重大事故につながる危険があります。

事故を未然に防ぐには、事前準備の重要性を理解し契約書等の文書できちんと確認を行うことが大切です。少しでも事故を削減できるよう内容を見ていきましょう。

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工事会社だけの責任施工

電気工事業者の現場代理人から、「責任施工」と言われて任せてしまうのは施主側の施工監督義務を

放棄することになります。

「責任施工」ほど、無責任なものはありません。電気工事業者に限らず、施工業者の引き起こす事故の

ほとんどが「責任施工」と称して施主側が「お任せ」した工事になってしまいます。

工事計画書の他に「契約事項」として、施工上の注意事項をすべて文章にして、契約書の一部とし、

違反した場合の罰則も決めておくことが必要となります。

「契約事項」の参考を次の章に記載します。

契約する事で事故を未然に防ぐ

(1) 作業日時および雨天の場合の対応

(2) 事前準備の内容およびスケジュール

(3) 現場代理人の氏名と所有する工事資格、作業員名簿の提出

(4) 下請電気工事業者へ「丸投げ」の 禁止

(5) 「丸腰監督」の氏名と役職名および所有する電気に関する資格

(6) 電力会社の柱上区分開閉器の開放

(7) 工事用電源としての移動用発電機の準備

(8) 工具,防具,試験機器類の準備

(9) 現場打合せ, 中間点検, 完了検究の立合い

以上に掲げた9項目の他にも、必要と思われる事項があれ ば、すべて文書にして確認しておけば、未然にトラブルの発生は防げます。

丸腰監督

「丸腰監督」とは 自らはエ具を持たないで施工作業をせずに作業者の安全監視を専門とする現場監督の

事になります。

主任技術者を選任せず、保安管理を委託している事業所の場合には保安協会の職員か管理技術者を、

「丸腰監督」とすれば施主側を代表して施工監理も行うことができ最適である。

その場合には「丸腰監督」の費用負担についても、契約事項に定めておかないと、あとでトラブルと

なる可能性があります。

なお,契約事項の変更は、両者合意のうえ、改めて文書を作成しましょう。

まとめ

「災害・事故ゼロ」を目指し、危険に対する感受性を高めるために、各種安全活動を実施することが大切です。一人ひとりが安全活動の重要性を理解・納得するとともに、鋭い危険への感受性を所持し、自らの安全はもちろん、仲間の安全確保をも実践できるように労働災害・事故の防止に向けて取り組む必要があります。
安全ルール・作業手順を守り、労働災害と公衆災害を防止し、施工プロセスと作業手順を守り、品質不良事故を防止しましょう。

働く人の安全を守るために有用な情報を掲載し、職場の安全活動を応援します。
働く人、家族、企業が元気になる現場を創りましょう。

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